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先日2歳の息子がお腹をひどく痛がったため、かかりつけの小児科に連れて行ったところ、そのまま救急車で総合病院へ搬送され入院になりました。
結果的には「腸重積」との診断。
息子の場合は初期段階での発見だったため、搬送されて1時間後には腹痛は治まり、入院も1日だけでした。
この記事では、息子が「腸重積」と診断されるまでの前々日からの様子や、入院の様子を体験談として記録します。
腸重積はできるだけ早い発見と早い処置が重要だと病院の先生から聞きました。
0~3歳くらいのお子さまがいる方は、「こういう病気もあるんだ」ということを頭の隅に置いておいていただければ幸いです。
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0~6歳までの子供がかかりやすい病気が症状別にわかりやすく書かれていておすすめです
目次(もくじ)
子供がお腹を痛がる原因
腹痛の原因はさまざま
「お腹が痛い」といってもその原因は様々です。
子供の腹痛の場合、考えられる原因としては以下のようなものがあります。
- 便秘
- 胃腸炎(ノロ、ロタウイルスなど)
- 風邪
- 急性虫垂炎
- ヘルニアかんとん
- 腸重積
腸重積の症状特徴
腸重積症は小腸の終りの腸である回腸が大腸に入り込むために生じます。(引用:腸重積症 — 日本小児外科学会)
腸重積は、以下のような症状が特徴的です。
- お腹を痛がったり治まったりを繰り返す(治まっている間はケロっとしている)
- イチゴゼリー状の粘血便
- 急に不機嫌になる(ぐずる、ぐったりする)
※ 今回の息子の場合は粘血便はありませんでした
▼こちらの情報も参考になります
・生後半年から2歳までが腸重積にかかりやすい(以下略)
・発生頻度が1,000人中2~4人(以下略)
・男児が女児の2倍の頻度で発生(以下略)
(引用&一部抜粋:腸重積(ちょうじゅうせき) | 医療ポータルサイト)
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腸重積と診断されるまでの息子の様子(前々日~当日)
前々日の様子
前々日の息子はいつもと変わりない様子で元気でした。
ただ、夜お風呂に入っていたとき、突然「もう出る!」とぐずり出しました。
あまりに切羽詰った感じだったので浴槽から出してあげると、脱衣所で私(ママ)にもたれかかりながら床にゆるめのウ〇チをしました。
息子は普段かなり潔癖な子で、おむつ以外の場所(床)に漏らしたのは初めてのことだったのでびっくりしました。
今思い返すと、この時から少しお腹が痛かったのかもしれません。
ただ、そのあとは普通に立ち上がり、パジャマに着替えていつも通り就寝しました。
前日の様子
午前中は支援センターへ行き、元気に遊びました。
そのときは特に変わった様子はありませんでしたが、家に帰りお昼ごはんを食べてしばらくすると急に泣き出しぐずりだしました。
「どうしたの?大丈夫?」と聞きながら抱っこしているとそのまま寝てしまいました。
午前中遊びすぎて疲れたのかな、と思ったのですが、いつもならぐっすり眠るはずのお昼寝中に20~30分に1回くらい変な風に泣いて起きるので「なんか変だな」と思いました。
泣きながら何度も起きるのですが、1~2分ぐずったあとはまたすぐ寝てしまうのでそのままお昼寝させました。
夕飯は普通に食べました。
夜になると、おなかをかなり痛がるように。
「ぽんぽん(お腹)いたい!」と言い出しました。
寝たと思ったら30分置きくらいに起きてはぐずり、お腹を痛そうに床を転がったりして、またケロっと治ってすぐ寝て…を繰り返していました。
今思えば、この時点で救急車を呼べば良かったのかもしれません。
それでも朝方はぐっすり寝ていたので、朝一で病院に連れて行こうと思いそのまま寝かせることにしました。
当日の様子
朝起きると、お腹を痛がる間隔が15分くらいに狭くなってきました。
また、痛みが昨日よりひどくなっているようで、あまりの痛さに服を強くひっぱったり、壁や床に体を打ちつけるようになりました。
そのため、急いで近所のかかりつけの小児科へ連れていきました。
かかりつけ医の小児科を受診
かかりつけ医の小児科へ行き、こどもがお腹をかなり痛がっていることを伝えたのですが、診察室に呼ばれたときはちょうど痛みの波がきていないときだったため、息子はケロっと元気にしていました。
最初は先生も「う~ん、嘔吐も下痢もないなら胃腸炎ではなさそうだし…便秘かなあ?2歳くらいの子は便秘でお腹痛くなっちゃうことも多いから…」といったようなことを言っていました。
それでも念のためレントゲンとエコー(超音波検査)の検査をしてもらうことに。
そのときにちょうど痛みの波がきた息子は大泣き&大暴れ。
そしてすぐにケロっと元通り。
この様子を見て先生は、「これは腸重積かも…」と深刻な雰囲気になってきました。
この間隔的な痛み(ひどく痛がりすぐにケロっと治る)が腸重積の特徴だそうです。
息子はレントゲンの台に寝かせられるのが怖くて大泣きでしたが、エコーはママに抱っこされて大人しく撮らせてくれました。
エコーの結果を見て「…これは腸重積ですね」と先生。
そのまま紹介状を書いてもらい、手術&入院設備のある総合病院へ行くことになりました。
痛みの波が来るとあまりに暴れ回るので車で行くのは危ないということと、できる限り早めに治療をした方が良いということで、病院側が救急車を手配してくれました。
息子はぐったりして救急車の中で寝てしまいました。
腸重積の治療
総合病院へ着くと、まずは点滴で痛み止めと抗生剤を打たれました。
息子はこわくて暴れ回るので固定する道具でぐるぐる巻きにされ、小さな手に針を入れられるのがかわいそうで見ていられませんでした。
その後、処置室へ移動し、造影剤を高圧浣腸してもらい処置は完了。
私は処置室へは入れなかったので部屋の外で待っていましたが、息子の泣き声が聞こえてくるので早く抱っこしてあげたくて辛かったです。
30分ほどで処置室から出てきたときには、腸重積による腹痛は治っていました。
発症からおよそ24時間以内に発見できた場合は、この高圧浣腸の処置ですぐに治るそうです。
今回は早期に発見できたので良かったです。(ですが、朝まで様子を見ていないでもっと早く救急で行くべきだったと思います。)
腸重積は処置後1日以内に再発することも稀にあるらしく、経過観察のために1日入院になりました。
子供が突然の入院!親の付き添いの様子
入院中の食事
処置後、5時間くらいは絶食&水分も摂ってはいけないと言われました。
朝からずっと泣き叫んでいて汗もかいたので喉が渇いていたでしょう。
ずっと「水!!水!!」と泣いていてかわいそうでした。
夕方、先生から水分の許可が出たので、息子は水をガブ飲み。
とても嬉しそうでした。
ただ、食事は翌朝まで絶食でした。
↓翌昼の入院食は白米と葛湯、煮魚、白菜とツナの煮物
子どもの入院なので親は24時間付き添いだったのですが、親の食事は出てきません。
途中で実母と夫が来てくれたので、その間に病院内の食堂で当日の夕食は済ませました。
翌朝の朝食は、病院内のコンビニで買っておいて病室で食べました。
入院中の部屋
たまたま個室が空いていたので、広くてシャワー・トイレ付の部屋で過ごすことができました。
息子は入院中ずっと点滴をしたままだったのでお風呂は不可。
朝方、看護師さんが蒸しタオルを持ってきてくれたので体を拭きました。
子ども用の入院ベッドですが、転落防止のために柵のある大きいベビーベッドのようになっているので寝返りをしたり立ち上がっても子どもが落ちることはありません。
夜はそのベッドに、子どもと一緒に寝ました。(2歳の子ども+大人でも十分に寝れる大きいベッドでした)
入院食を食べ、再発もなかったため午後に退院。
その後は普段と変わりなく元気にしています。(造影剤の影響でしばらくは下痢でした)
今回は息子が2歳をすぎていてある程度自分の意思を伝えられる年齢だったため、すぐにお腹が痛いことがわかりました。
「ぽんぽん痛い」と教えてくれて助かりました。
言葉の発達がゆっくりな息子ですが、体の部位だけは赤ちゃんの頃からしっかり教えておいて良かったと、このとき思いました。
また、発症から24時間以内だったため高圧浣腸の処置のみで治りましたが、処置が遅かったりひどい場合は開腹手術になることもあるそうです。
言葉がしゃべれない赤ちゃんのときに腸重積になってしまったら、「お腹が痛い」とは教えてくれず泣いているだけだと思うので判断が難しいですよね。。。
- 15~30分程度に起こる間隔的な痛み(赤ちゃんの場合はぐずりや泣くことで教えてくれるかも)
- イチゴゼリー状の粘血便
が腸重積の特徴なので、覚えておくと良いかと思います。
また、救急車を呼ぶか迷ったときは以下のダイヤルで電話相談することができます。
以上、2歳の息子が腸重積で救急車で運ばれた体験談でした。